爽快感溢れる作品と言ったら三浦しをんさんの『風が強く吹いている』の右に出るも作品はなかなかないのではないかと思います。

駅伝の面白さ、襷の重さを感じてくれるスポーツ小説です。

*箱根駅伝ファンにはたまらない

『風が強く吹いている』は三浦しをんさんの代表作の一つで箱根駅伝の小説と言われています。

しかし、箱根駅伝本戦というよりは箱根駅伝の予選会、もしくは箱根駅伝予選会に出るまでのかていも重要視していて普段テレビで見る箱根駅伝とは違った視点で話が繰り広げられています。

そのため、箱根駅伝好きでも「そうだったんだ」と(例えば箱根駅伝予選会にエントリーする条件など)新たな情報、条件を知ることが出来るため読んで楽しめること間違いなしです。

ただほぼ全てのメンバーが陸上未経験者なのに一年で箱根駅伝出場をあっさり決めるなど現実ではありえない展開に玄人は首をかしげてしまうかもしれません。

それでも部員たちの努力は感じられるしただ才能があるだけで走るのが速いということはないので共感できる部分が多々あります。

文章にスピード感を持たせていて次々読み進めることができるため爽快感の高さは目を見張るものがあります。

*登場人物一人一人のドラマが面白い

メンバー一人一人のランニングや箱根駅伝にかける情熱の温度差があり、これぞ正にチームということを感じさせてくれることでしょう。

スポーツ物の漫画ではよくエースやキャプテンの意向でチームが一枚岩となってみんなが同じ練習をこなしレベルアップしていくという展開が多いのですが、『風が強く吹いている』ではメンバーの力の差がありすぎるため各自バラバラの練習を行い、さらには目標が違うため結果に対しての反応もちぐはぐです。

その反応は競技者としての反応(もっと速くなりたい)でもあり、大学生としての反応(もっと目立ちたい)であり、これはまさに三浦しをんさん独特の着眼点で読んでいて飽きさせません。

*漫画化や映画化もされていてメディア露出も多い作品!

『風が強く吹いている』はどの年代にも共感が得られる作品と思われているためかメディアへの露出が多いです。面白いのがまずラジオドラマ化されたと言うところです。疾走感が凄い作品をラジオドラマ化する発想は面白いと思いました。

その後漫画化、映画化と幅広くこの作品が紹介されていきました。

三浦しをんさんの代表作はまほろ駅前シリーズ、舟を編むなどがありますが、どれもジャンルが違うという印象を持ち同じ作者だと感じさせません。

その反面どれもハイレベルな表現で読み手に分かりやすく文章を映像化させてくれること間違いなしです。

『風が強く吹いている』は読書に爽快感を求める方におすすめの作品です。

 

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