『海辺のカフカ』は村上春樹さんの代表作の一つでそれまでの村上作品を融合した難解な作品であると言えるでしょう。

だからと言ってほかの作品を読まなければ分からないということではなく、私は村上春樹さんの長編作品は『海辺のカフカ』から入りました。

この作品でハルキストになったという人も少なくないのではないでしょうか。

*奇妙な世界が渦巻く『海辺のカフカ』

『海辺のカフカ』に限らず村上春樹さんの作品は奇妙な世界に入り込んでしまうのが特徴的です。

そのため集中して読んでいないとなんで異世界に飛び込んでしまったのか、どのように異世界に迷い込んでしまったのかと言うことが分からなくなり、前に戻って読むということがしばしば出てきます。

『海辺のカフカ』では「僕」の章と「ナカタさん」の章に分かれています。過激な性的描写が多いためそういうのが苦手だという人にはあまり勧められませんが、紛れもなく日本文学史に刻まれる超大作だと言えるでしょう。

各国で読まれている『海辺のカフカ』ですが謎も多くの多くの感想や質問が寄せられたようです。

この作品を楽しむコツは完璧に理解しようとはせず受け取れたまま読み進めるということだと思います。

村上春樹さんの作品はほとんど全ての作品においてが予想してもどうせ予想が裏切られるというのが特徴的です。

この作品も「僕」と「ナカタさん」の展開を大いに予想して見事に裏切られてみてください。

読後面白かったという感想を持つことは多いと思いますが、家族に今どこまで読んでいると言うのが恥ずかしいほど性的描写が多いのでそこだけは注意するようにしてください。

*登場人物はそこまで多くない

村上春樹さんの作風は登場人物がそこまで多くないという特徴があるのですが、『海辺のカフカ』も同じことが言えます。

主人公である「田中カフカ」=「僕」と「ナカタサトル」=「ナカタさん」の登場が多く他はあまり出てきません。

二つのことなった章が交互に現れるため「この先が気になる」と思っていてもまた違う章が現れ、また「この先が気になる」というところで違う章が現れます。

しかも読書に没頭してしまうため前の章がどういう終わり方をしてしまったのか忘れてしまうことが多いです。

一回目はあまりおすすめしませんが、二回目からは「僕」だけの章を読み進めてそれが終わったら「ナカタさん」だけの章を読み進めてみてはどうでしょうか。

逆から読んでみるのも一つの手です。この作品に正しい読み方はないと思うので色々試してみるといいと思います。

*『海辺のカフカ』、村上春樹さんのすごさ

『海辺のカフカ』は何度読んでも謎の部分があり完全に読解することは不可能だと思いますが、逆を言えば何度読んでも楽しめるので一冊で何回も楽しめるの本当言えるでしょう。

毎年夏には「この夏読んでおきたい100冊」などで店頭に並ぶことが多いので簡単に見つけることができるでしょう。

私はこの本で人生観が変わり、それまで短編小説を中心に読んでいたのですが、この作品を読んでから長編作品にはまるようになりました。

また村上春樹さんの本は最も翻訳されている本で海外でもファンが多いです。私のロシア人の友人は『海辺のカフカ』の原作が欲しいと言って私を古本屋に案内させました。

またポーランド人の友人は「えっ村上作品読んだことないの?」(当時読んでいなかったのではいとしか答えられませでした)と聞いてきて「お前は日本人じゃない」とまで言われてしまいました。

それほど海外に浸透している作家でいずれノーベル賞間違いないという見方は日本よりむしろ海外での方がすごかった感じがしました。

 

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