「早く逃げろ」そう思ってしまうこと間違いなしの作品が『ゴールデンスランバー』です。

首相の暗殺の濡れ衣を着せられた主人公が逃げて逃げて逃げまくる作品で手に汗握ってしまいます。伊坂幸太郎さん独特のユーモアさも混ぜられていて面白い作品です。

*『ゴールデンスランバー』について

『ゴールデンスランバー』の説明を簡単にしますと、伊坂幸太郎さんの代表作の一つで本屋大賞(書店員が売りたい作品)の金賞に輝いています。

映画化もされていて主演に堺雅人さんを使っているほか豪華キャストで固められている作品です。

ぶ厚い本なのに映画の短い時間でうまくまとめられていて本を読むのがちょっと苦手という人は映画を見て内容を知ってから本を読んでみても面白いと思います。

『ゴールデンスランバー』はケネディ大統領暗殺のパロディー作品で主人公が暗殺者として濡れ衣を着させられてしまいます。うまいことはめられた主人公がどのように逃げるかと言うのが見ものです。

大学時代の友人や過去の職場での先輩が主人公をうまく手助けをし、身内でしか知らないサインを組み込んでいるあたりが「仲間の絆」をうまく表現できていて見ごたえたっぷりです。

今でも伊坂幸太郎さんは超人気作家の一人ですが、当時出せば大ヒットを飛ばすという作家でした。そのため『ゴールデンスランバー』を出した時の反響も物凄いものでした。

私が横浜の図書館で借りようと思った時946人待ちという今までに見たことのない人数に唖然としていました。そして借りたはいいけどあまりにも面白かったため購入してしまうという選択を取ってしまいました。

*シリアスな中にもユーモアさがある

上記で触れたように『ゴールデンスランバー』は主人公が首相暗殺の犯人にされてしまう話です。そ

のためシリアスな作品であることは間違いありません。それでも随所に楽観的な面が織り交ぜられたり、ユーモアさが組み込まれたりと読み手を飽きさせず、疲れさせずと言ったような工夫が随所に見られます。

例えば主人公の実家にテレビ局が押しかけてきた時にマイクが父親に向けられるのですが、息子が犯人ではないと知った上で公共の電波を使って「ちゃちゃっと逃げろ」と言ったり、主人公はエレベーターのボタンを親指で押すのですがそれを上手く絡めてきたりというところはまさに圧巻です。

一回読んだだけでは見落としてしまう伏線も何度も読むことでここがこういう風に使われるのかと感心してしまうこと間違いなしでしょう。

伏線を張るというのは伊坂幸太郎さんの十八番だと思っていますが、やはりこの作品でもよく見られます。

*自分がこの立場に立たされたら

『ゴールデンスランバー』を読んだ場合ほぼ全ての読者が大なり小なり「もし自分がこの立場に立たされてしまったら」ということを考えずにはいられないでしょう。

自分が同じ立場に立たされたら仲間になってくれる人はいるか、何をどう駆使して逃げるか、あるいは立ち向かうかと言うことを想像してしまうのではないでしょうか。

それを糸口に絶体絶命の状況を打破しようとする力こそ正に人間力だと思います。

ちょっと大げさかもしれませんが『ゴールデンスランバー』は読書中、読後に思考力をそこまで発展させられる作品だと思います。

『ゴールデンスランバー』が本屋大賞を受賞したのは伊達でなく、読んで満足できること間違いなしです。

ケネディ大統領暗殺に興味がある人も読んでみて「なるほど」と思うことがあるかもしれません。

伊坂幸太郎さんの作品はどれも好きでどれが一番というのはなかなか決めづらいのですが、よく「どの作品がおすすめ?」と聞かれたらこの『ゴールデンスランバー』を紹介することにしています。

 

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